タグリッソを服用される患者さんとご家族のためのサイトです
監修:国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 副院長・呼吸器内科長 大江 裕一郎 先生

このサイトは、タグリッソというお薬を服用するときの注意事項をまとめたものです。このサイトをご覧いただき、タグリッソを正しく服用してください。ご不明な点がありましたら、医師、看護師または薬剤師にご相談ください。

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タグリッソのはたらき

EGFRチロシンキナーゼ阻害剤未治療

非小細胞肺がんの細胞の表面にはEGFRと呼ばれるタンパク質がたくさん発現しており、このEGFRはがん細胞が増殖するのに必要な信号を細胞内に伝える役割を担っています。

EGFRの一部(チロシンキナーゼ部位)に変異が認められると、EGFRのスイッチがいつでもONの状態になり、がん細胞が増殖し続けることになります。EGFR遺伝子変異は日本人の非小細胞肺がんの患者さん全体の30〜40%に認められます。

EGFRのチロシンキナーゼ部位に変異が発現

タグリッソは、EGFRのチロシンキナーゼの働きを特異的に阻害することで、がん細胞の増殖を抑えます。

がん細胞が増殖するための信号をSTOP
他のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤既治療

一般的にタグリッソ以外のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、ダコミチニブ等)の投与を続けていると、いったん効果が得られてもしだいにその効果がみられなくなることがあります。

その原因のひとつとして、EGFRにT790M変異が発現していることがわかっています。T790M変異は効果がみられなくなった患者さんの約50〜60%に発現します。

EGFRのチロシンキナーゼ部位にT790M変異が発現

タグリッソは、このT790M変異があるEGFRのチロシンキナーゼ部位を阻害することで、がん細胞の増殖を抑えます。

がん細胞が増殖するための信号をSTOP

2023年3月掲載(202503)JP-66670

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